【謎】駐在妻の海外でのストレスについて考えてみる
2017/09/22

海外でお手伝いさん&運転手付きな優雅な生活。ブランドショップでお買い物をし、パーティー三昧~。
駐在妻って一昔前?はそんなイメージがあったかと思います。
世界にはいろいろな仕事や事情で駐在をしている夫婦が居て、優雅な生活を実際している夫婦もいれば、果てしない苦労を強いられている夫婦もいるかもしれません。
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最近増える駐在離婚
最近、周りから駐在離婚が増えていて問題になっていると聞きました。
理由としては
- 夫が仕事が忙しすぎて出張などで長い間家に帰れない
- 海外生活が合わなくて奥さんが日本に帰ってしまう(夫の場合も有)
私の友人でアメリカに行った人も、アメリカは大好きだけど育児ノイローゼもあり、話す人もおらず夫が大変な育児に参加してもらえない事で相当なストレスがあったと話していました。
夫の地位で妻の格差が決まることも
私の駐在員の妻のイメージは、夫の昇進願望と見栄が黒々と渦巻く、昼ドラに近い世界。
大手の企業や駐在する場所によって、現地に駐在員が多い場合。
旦那の地位によって、妻たちには年上年下・現地に来た先輩後輩関係なく格差があり、毎週週末にパーティーが開催され、持ってくる品まで指定されたり運転手やパシリに使われたりするという恐ろしい話も聞きました。
妻たちの機嫌を損ねると夫の昇進も危ういという話も。
そもそも私は他に日本人の駐在員が居ない場所に来たのでそんなことはありませんし、現地で出会ったフランス人と結婚した日本人妻の皆さんはお互いに良い距離感で付き合ってくれています。
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私のフランスでのストレス
実際まだ1年くらいの駐在ですが、私の場合のストレスを挙げてみます。
これが2年3年と経ったらまた違うストレスがあるのかもしれません。
物価が高い
フランスのほうが給料が高いので物価もそれに合わせて高い。
日本だと100円均一で色々手に入りますが、こちらでは100均で売ってるものよりも遥かに下のレベルのものが普通に高い値段で売られています。
週末に大きなスーパーに行き、一週間分買いだめをしますが日本円で2万円を超えます。
給料が日本円の為、相場に左右される
私たちは日本円で給料をもらっていてユーロで引き落とししており、手数料もそうですが円の相場の影響を凄く受けます。
沢山お金を持っていれば円が安くなった時に沢山お金を降ろしておくこともできますが、毎月の給料があまり残らない為、貯金もできない。
滞在許可証の手続き
まぢでトラウマ。
フランス語が話せないとこの地では戦えないと初めて感じた時・・・。
- スタッフに当たり外れがある
- 提出した書類を見てない(提出している書類を出せと言われる)
- 書類を平気で失くしてこちらのせいにする(失くしたから発行できない、持ってこいなど・・・)
- 時間通り行っても待たされ、時間が無いからまた来てと言われる
- 質問しても「担当じゃないから分からない」と言われる
話す人が居ない
私はやることさえみつければ集中し続けるし、仕事があるから一人で居ることは大丈夫だと思っていました。
最初は夫も忙しく帰ってきても仕事をしていたり、休日は休ませてあげたかったので会話が少なかったのです。
夫が出張の時は何日か一言も言葉を発しないまま、会社とチャットをしながらWEB仕事を続けていました。
現地に日本人の知り合いも居ないし友人も居ない。日本とは時差があり話す人が居ませんでした。
続けていたら、3カ月くらい経ったころ軽く鬱になってました。
人と会話するのって大事なんだと思いました・・・。
語学学校
大体大学生など20代の留学生が多く、日本人はなかなか少ないのですがたまに面倒な人も居ます。
大体の日本人は日本で基礎を勉強してから来ているのですがそんな人でも一番下のクラス、A1に入れられます。
努力してきた人が、私みたいなフランス語0状態の人と同じレベルのクラスはそりゃ嫌でしょう・・・。
こちらもたまったもんじゃないです。
でも人と話が出来るし学校は好きでしたよ。
自分が失業した
日本の会社に雇用されたままフランスに来ましたが、会社が税務署に通らなくなり辞めることに。
給料から22%以上の海外税も取られていたので、殆ど残りませんでした。
仕事が無い
フランス語を普通に話せる日本人妻でも仕事が無い。
まだまだ話せない私は仕事を見つけるのは無理なのではないかと落ち込みます。
購入したプリンターが・・・
日本から色々な事情でプリンターとインクは持ってこれなかったので現地で買いました。
プリンターインクは爆発物を仕込んで飛行機に持ち込んだ人が居たらしく、フランスに運べないと思ったのです。
日本ですと店頭に並んでるものは型が古くても安いし全然綺麗に印刷できました。
こちらでエプソンの1万円前後のプリンターを買いましたが、紙は詰まるし印刷もブレるし汚い。
インクが高くて4色で40€(日本円5200円)。
事務手続きなどを自分でしないといけない
日本での必要な手続きは会社が書類を揃えたりとやってくれましたが、現地では私たちが調べて情報を揃えてから会社に相談しています。
もしかするとまだやらなければならない事があるかもしれませんが、他に駐在者が居ないので分からないのです。
私たちの苦労が後から来る人たちの役に立ってくれればと思っています。
何かあった時すぐに日本に帰れない
私の母は病気で、祖母も高齢です。
会社のお金で日本に帰れるのは2年後の一時帰国か、家族が危篤か亡くなった時のみ。
フランスからだと危篤は下手すると間に合いません。
働いていた時は1年か半年に一度くらい帰れるかなと思っていましたが、失業した時かなり落ち込みました。
フランス語の壁
英語は義務教育でやってきたので(中学英語レベル)簡単な英語で最初はなんとかやっていましたが、フランス人でも英語を話す人は少なく、フランス語が必要なんだということが分かりました。
フランス語というものを聞いたのも初めてで何がなんだかさっぱり分からず。
突然家に来た国税調査らしき人や、道を聞かれたり、フランス語が話せないと相手にしてもらえない店員、県庁での滞在許可証申請でフランス語を聞くのも嫌になったくらいでした。
語学学校に行っても授業はフランス語なので最初は辛かった。
こちらに住んでいる日本人たちは何年もかけてフランス語を勉強し「本当勉強頑張ったよ!」って口で言える程苦労された方々ばかりです。
0からで語学学校4ヵ月の私なんて(B2を取りたいという目標はありますが)、駐在しているうちにせめて普通の生活ができるくらい喋れるようになりたいと思うくらいしかできないのです。
病院に行くのが大変
私は定期検診が必要な身体なのですが(渡仏前の人間ドックで突然言われた)、フランスでは医者に診てもらうのにすごく時間がかかります。
私が医者に行った時
- 医師に予約を入れる(1か月待ち)
- 医師に診てもらい検査の処方箋を出してもらう
- 検査機関(ラボ)を探して自分で予約
・レントゲンの予約に一か月待ち
・尿検査は薬局で試験管を貰って自分で採尿してラボに持っていく - 検査結果を貰ったら、医師を予約して診断してもらう
レントゲン技師から半年後に来てと言われたので、医師に診断してもらうところまでは疲れて行きませんでした。
最初の予約した時から3ヵ月かかってるわけです。
急患は救急もあるみたいですけどね。
フランスでは「病院に行く」は大変な病気や怪我の時。通常では「医者に会う」と言うらしいです。
フランス人に医者を紹介してもらいましたが「病院を紹介してくれてありがとう」と英語で言ったら「あなたは病院に行く必要が無いのに何故病院に行くのか・・・・。」と長々と言われました(汗
まとめ
こうしてストレスを挙げてみると、私にはまだ危機になるストレスは無いようです。
でもストレスの受け方は人それぞれ・・・。
私と同じようなストレスでも辛い人も居るだろうし、余裕な人だっていると思います。
私の場合はやりたいことが見つかると、それに向かって全力で走りたい欲求が強いので少々の事はストレスにならなくなります。
逆に何もせず、家の中で時間を潰す不毛な毎日だとストレスになると思います。
とりあえず自分で思えることは「海外に住むという機会をせっかく貰うことができたので、何かを見つけたい」。
それが何なのかまだまだ分からないし答えも無いですが、フランス語を少しでも話せるようになることが今の自分の使命なのかと勝手に思いながら勉強を頑張っています。