フランスの医療機関の仕組みと救急車。超絶長い診断までの道のり

先日、夜中に急な胃の激痛と嘔吐・下痢で救急車が頭をよぎりました。
吐いて下したら落ち着いたので良かったのですが、また激痛が来たらと思うと超激不安でした。
フランスの病院などの医療機関の仕組みが超絶メンドクサイのは知っていましたが、「緊急時は総合病院に行くらしい」、「救急車に種類があって有料と無料があるらしい」というあまり頼りにならなそうな知識しかなかったので今後の自分の為にも調べました。
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フランスの医療機関の仕組み
フランスの医療機関は完全な分業制で、日本のように初診から入院などまで1か所の病院で完結できるのではなく、診察、検査、薬などが分業されており検査機関も自分で予約を取るなどとても時間がかかります。
私も以前、医師に診てもらったことがありますが内科で予約に3週間。
検査の処方箋(レントゲンと尿検査)を貰い、自分で検査機関を探して予約(レントゲンは予約に1か月、尿検査3日(薬局へ処方箋を見せて試験管を貰い、自分で採尿して持ち込む)。
検査結果を持って専門の医師へ予約→診断。レントゲンはそのまま写真を渡されました(笑)
私は検査結果が出た時点で次の医者の予約は諦めました_| ̄|○
だって、また医者を予約するのに1か月とか。延べで3ヵ月かかるってことですよ・・・。(日本だったら総合病院で半日くらい・・・)
ちなみに通常、眼科や耳鼻科の予約に半年かかるらしいです。
急な病気の時一体どうするのか?
救急車を呼ぶか、総合病院の急患受付(Urgence)に直接行くのが良いそうです。
医者と病院
私が行った病院はフランス人に紹介してもらったのですが、「病院を紹介してくれてありがとう」と言ったら驚かれました。
「あなたは病院に行くような病気ではない。何故病院に行くのか?」と。
日本では医者が居るところを「病院」と言いますが、どうやらフランスでは違うようなので調べました。
医師
緊急ではない病気の場合。医師は個人事務所を持っていて、予約をして診てもらう。
アパートの1室だったり、共同で借りている階にオフィスを持っている。
耳鼻科や眼科は混んでいて、予約が半年先になる事が多い。
病院
総合病院。医師から紹介状を貰って行く。
急な病気や怪我の場合は急患受付(Urgence)へ。
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フランスの救急車の種類
フランス国内の緊急連絡電話番号(警察、消防、救急車):112番
番号案内 Renseignements téléphoniques(有料): 12番
有料救急車 S.A.M.U. (サミュ)15番
Service d’ Aide Medicale Urgente(救急医療補助局)の略。
医師が同乗しており、必要な治療をすぐしてもらうことができます。
基本料金は約60€で移送距離1キロごとに2€加算される。
民間救急車 Ambulances
www.annuairesante.com
民間企業が沢山あり、費用は高め。
医師は同乗していない。
無料救急車 Pompier (ポンピエ)18番
消防隊の救急車。
医師は同乗していないと思います。
とりあえず私はコチラを呼びたい。
まとめ
Voulez-vous appeler une ambulance s’il vous plaît?
(救急車を呼んでくれませんか?)
病気や事故に合わないことに越したことはないのですが、いつ何が起こるか本当に分かりません。
緊急事態を考えて知識として覚えておいた方が良いですよね。